こんにちは!
「新卒でSESに入るのはやめとけ」
就活中にSESという言葉を調べていると、まずこの文章にぶつかりますよね。
内定をもらって嬉しかったのに、検索した瞬間に不安になる。
そういう相談、けっこう多いんです。
僕も新卒のときは、会社の見分け方なんてまったくわかりませんでした。
「なんとなく良さそう」で選んで、入ってから知ることばかりでした。
ただ、ここで伝えておきたいことがあります。
「やめとけ」という意見だけで判断すると、けっこうもったいないです。
SESにも当たりの会社とそうでない会社があって、その差は入る前にある程度見えます。
この記事では、こんなことを整理します👇
- なぜ「新卒SESはやめとけ」と言われるのか
- それでもSESを選ぶ価値がある場合
- 入社前に確認したい5つのチェックポイント
- 面接や説明会で実際に聞くとよい質問
焦って結論を出さなくて大丈夫です。
順番に見ていきましょう。
そもそもSESってどういう働き方?
まず言葉の整理からいきますね。
SES(システムエンジニアリングサービス)は、自社の社員をお客さん先に送り出して、そこで開発や運用の仕事をしてもらう契約形態です。
給料はあくまで自分の会社から出ます。
でも、毎日仕事をする場所はお客さんのオフィス、というイメージです。
派遣とよく混同されますが、指揮命令の仕組みが違います。
SESでは、仕事の指示を出すのは自社の責任者という建前になっています。
似た働き方に受託開発と自社開発があります。
- 受託開発:お客さんから案件をもらい、自社の中で作って納品する
- 自社開発:自分の会社のサービスを自分たちで作る
- SES:自分がお客さん先に行って、そこのチームの一員として働く
つまりSESは「どんな現場に行くか」で経験が大きく変わる働き方なんです。
ここが後で出てくる話の前提になります。
「新卒SESはやめとけ」と言われる4つの理由
ネット上の意見には、それなりに根拠があります。
まずは冷静に中身を見ておきましょう。
理由❶:配属される現場を自分で選びにくい
SESは案件ありきなので、希望と違う現場に行く可能性があります。
「Javaで開発をやりたい」と伝えていたのに、実際はテストや運用監視から、というケースは珍しくありません。
もちろん、テストや運用も立派な仕事です。
ただ、思っていた仕事と違ったときのギャップは大きいですよね。
理由❷:スキルが積み上がらない現場に当たることがある
これが一番よく言われる不安だと思います。
現場によっては、決められた手順書どおりに作業するだけ、という仕事もあります。
1年やっても職務経歴書に書けることが増えない、という状況ですね。
現場が変わるたびに使う技術がバラバラになって、専門性が育ちにくいこともあります。
理由❸:相談できる先輩が近くにいない
新卒でいきなりお客さん先に出ると、周りは他社の人ばかりです。
わからないことがあっても、誰に聞けばいいのか迷う場面が出てきます。
自社の先輩とは月1の面談でしか話せない、という会社もあります。
新人にとって、これはなかなかしんどい環境です。
理由❹:給与が上がりにくい構造がある
SESの売上は、お客さんに請求する単価から決まります。
現場での評価が高くても、契約の単価が変わらなければ給料に反映されにくいんですね。
ここは会社ごとに考え方が大きく違う部分です。
後の章で、確認方法をお伝えします。
それでも新卒でSESを選ぶ価値がある場合
ここまで読むと不安になるかもしれません。
でも、SESにしかない強みも確かにあります。
一つは、実務経験を積み始めるハードルが低いこと。
未経験の新卒を採用して現場に送り出す仕組みがあるので、プログラミング経験がなくてもITの仕事を始められます。
自社開発の会社は新卒採用の枠が少ないところも多く、そこと比べると入口は広いです。
もう一つは、いろいろな現場を見られること。
金融、通信、公共など、業界によって開発の進め方はけっこう違います。
複数の現場を経験すると、「自分はこういう仕事が合う」という感覚がつかめてきます。
3年目で転職するときに、その経験が武器になっている人もいます。
大事なのは、SESという形態そのものではありません。
「どのSES企業に入るか」で、経験の中身がまったく変わってくるということです。
失敗しない企業選び:確認したい5つのポイント
ここからが本題です。
入社を決める前に、この5つを確認してみてください。
❶ 研修制度:期間と中身をセットで見る
「研修3ヶ月あり」という言葉だけでは判断できません。
見たいのは中身です。
- 何を学ぶのか(プログラミングなのか、ビジネスマナー中心なのか)
- 誰が教えるのか(社内のエンジニアか、外部のeラーニング教材か)
- 研修中の給与は出るのか
研修の大半がマナー研修と自習だった、という話もあります。
具体的なカリキュラムを見せてもらえるかどうかが一つの目安ですね。
❷ 案件内容:新卒がどこに配属されているか
会社全体の案件ではなく、「新卒1年目がどんな現場にいるか」を聞いてください。
聞きたいのはこのあたりです。
- 直近の新卒が配属された現場の職種(開発・テスト・運用など)
- 使っている言語や技術
- 何人のチームで動いているか
答えが具体的なら、それだけで信頼できる材料になります。
逆に「案件によります」で終わる場合は、もう少し踏み込んで聞いてみましょう。
❸ キャリア支援:希望を伝える仕組みがあるか
案件を選べないのがSESの弱点なら、そこをどう補っているかが会社の姿勢に出ます。
- 希望の案件を伝える面談が定期的にあるか
- 案件を変えたいと言ったとき、どのくらいの期間で動いてくれるか
- 資格取得の支援や、受験費用の補助があるか
「やりたいことを聞く場が制度としてあるか」がポイントです。
上司の気分次第、という状態だと運任せになってしまいます。
❹ 評価制度:給料が上がる条件が説明されるか
これは聞きにくいかもしれませんが、大事なところです。
- 昇給のタイミングと、平均的な昇給額
- 評価するのは誰か(自社の上司か、現場のお客さんか)
- 資格を取ると手当が出るか
新卒3年目のモデル年収を聞いてみると、イメージがつかみやすいですよ。
数字で答えてくれる会社は、社内で基準が整理されている可能性が高いです。
❺ 待機時の待遇:案件が決まらない期間の扱い
意外と見落とされるのがここです。
案件が終わってから次が決まるまでの期間を「待機」と呼びます。
この間の給与がどうなるかは、会社によって差があります。
- 待機中も給与は満額出るのか
- 待機期間に何をするのか(学習支援があるのか)
- そもそも待機はどのくらい発生しているのか
給与が減額されるルールがある場合は、条件をきちんと確認しておきましょう。
面接や説明会で聞いてみるとよい質問
チェックポイントがわかっても、実際にどう聞くかは悩みますよね。
そのまま使える聞き方を並べておきます。
- 「直近で入社された新卒の方は、今どんな業務をされていますか?」
- 「研修のカリキュラムを見せていただくことはできますか?」
- 「配属の希望はどのタイミングで伝えられますか?」
- 「新卒3年目の方のモデル年収を教えていただけますか?」
- 「案件と案件の間の期間は、どのように過ごすことが多いですか?」
聞きにくいと感じるかもしれませんが、これは失礼な質問ではありません。
むしろ、こういう質問に丁寧に答えてくれるかどうかが会社を見る材料になります。
はぐらかされたときは、その反応自体が答えだと思っていいです。
可能なら、現場で働いている若手社員と話す機会をもらえないか聞いてみてください。
人事の説明とは違う、リアルな話が聞けることがあります。
おわりに
「新卒SESはやめとけ」という意見は、根拠のない悪口ではありません。
実際に、成長しにくい環境の会社は存在します。
ただ、その一言で全部を切り捨ててしまうと、自分に合っていた会社まで候補から外すことになります。
見るべきなのは形態ではなく、中身のほうです。
- 研修は「期間」ではなく「中身」で判断する
- 新卒がどんな現場に行っているかを具体的に聞く
- 希望を伝える仕組みと、評価の基準が説明されるか確認する
- 待機中の給与と過ごし方を先に知っておく
この4つがはっきりしている会社なら、SESでもしっかり経験を積めます。
就活は情報が多くて疲れますよね。
でも、判断の軸さえ持っていれば、噂に振り回されずに済みます。
まずは気になっている会社に、「新卒1年目はどんな現場にいますか」と聞くところから始めてみてください🙏




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